重量選果機の1番の利点は、機械が高度なセンサーなどを使った選果機に比べ安価なことです。光センサー式やAIシステムなどを使った高度な選果機と違い、重さを測るのみなので装置の構造が単純になっています。
コンベア式自動搬送で重量を測って選別してくれる機械の他に、果実を手で秤に乗せることで「S・M・L」など音声により重量を知らせてくれる簡易的な選果機も。安価で設備費用の負担が少ないため、多くの個人生産者が果物などを選別するのに、この重量選果機を導入しています。
装置が小型でスペースをとらない点が特徴です。JAなどの大型の選果場で採用されている大規模なシステムとは全く違い、構造が単純なので装置の小型化が可能。
秤式の重量選別機などは、手で持てるサイズですし、コンベアで自動搬送と自動選別してくれる装置でも比較的小規模でスペースをとらないものがあります。
重量選果機には音声で重量を伝えてくれる単純な秤のものと、自動で重量を計測して選別してくれるものとがあります。現在の主流は電子秤重量選果機です。
電子秤重量選果機では、果実を搬送するコンベアラインの一か所に電子秤を設置して、その上に果実を走らせることで瞬時に重量を計測します。計測された果実はあらかじめシステムに設定された重量に応じて、自動で選別され重量別に一か所にまとめて排出される構造です。
重量選果機は手作業では大変な、果実などの重量に応じた選別作業をサポート。りんご、梨、桃、柿などの果実の他、ピーマンやトマトなどの果菜の選別にも広く使われていて、農作物の出荷作業の負担を軽減してくれます。
一方、重量だけでの選別になるので、品質などのチェックはできません。色や表面のキズなどは目視で確認する必要があります。
また、光センサー式のように糖度の確認もできないので、内部を検査する場合は、果汁を取ってのサンプリングチェックが主流。全数検査はできないので、どうしても品質にばらつきが出るのが課題です。
最近は非破壊で果実などの全数検査ができる光センサー式が登場しています。オプションによっては重量も測れるため、予算や目的に応じて検討するのがおすすめです。