AI選果機の1番の特徴は、選果結果を蓄積して環境データとの関係性を分析できることです。環境データとは、農薬散布や施肥などの作業の記録、作物の育成状況や病害虫の発生などの状況を記録したもの。
それらの環境データをAI選果機で行なった糖度、酸度や内部品質などの選果結果のデータを照合することで、環境と収穫した果実、果菜との相関関係の分析ができます。得られたデータを今度は栽培に反映し、次に得られた結果をまた確認することで、PDCAを回転。作物の品質を恒常的に上げられます。
基本的にセンサーやカメラを使用した非接触選別になるため、ドラム式やローラー式の選果機に比べ、果物や果菜へのダメージを軽減可能。高級な果物の選別にも有効です。
スマホやシステムと連動することで、データの確認はもちろん、農園にいなくてもシステムの設定を遠隔で設定できます。移動の手間や作業時間の削減にも大きく寄与することが期待されています。
カメラやセンサーによる選別と、AI解析が搭載されており、選別の高速化や品質改良に役立ちます。CCDカメラという小型カメラで色や形状、表面のキズなどを検知。設定したプログラムやAI自身が蓄積したデータから、他の果物に比べてどの階級・等級に仕分けできるか選別します。
また外観からの検査だけでなく、糖度や酸度のチェックや内部の腐敗、なども測定できるものも出てきています。
これまで生産者の経験や勘に頼っていた果実等の選別を、高度なAIシステムにより正確かつ高速に自動で行なえます。大きな特徴は、選別をするだけでなく栽培時点の天候による影響、農薬の使用状況、害虫の発生状況などあらゆるデータを有機的に結合する、いわゆるスマート農業の達成をサポートしてくれる点でしょう。
今後は選果機単独での使用にとどまらず、あらゆる農機具などと連携していくシステムの開発が予想されます。光センサー式の選果機など、高性能な機械もAIを搭載しているものが増えてきています。