梨の選別に革命をもたらす選果機の選び方

梨の形状や大きさ、内部品質を正確に見極め、効率よく等級を分けることが、生産の効率化と消費者満足度向上につながります。特に、光センサーを搭載した選果機は、梨を傷つけることなく内部の品質を高精度に測定でき、ブランド梨の安定供給に貢献します。

このページでは、梨の選果に対応した最新の選果機の選び方や、選果機の導入がどのように業務効率や品質向上に寄与するかを詳しく解説します。

梨選果機を選ぶ際の重要なポイント

梨の栽培には、他の果物にはない独自の選別基準があり、これに対応する選果機を選ぶことが、農作業の効率化や品質向上に不可欠です。以下に、梨の選別に特化した選果機を選ぶ際に重視すべきポイントを解説します。

【サイズ選別】梨特有のサイズと形状選別

梨は、りんごや桃に比べて形状が不規則で、品種によってサイズのばらつきが大きいことが特徴です。例えば、5キロの箱に収める際の個数(12玉、15玉、20玉など)によって、規格が大きく異なります。そのため、選果機には精密な重量計測や形状検知機能が求められます。特に、巨大サイズの梨(6Lなど)を扱う農場では、大きさに応じた柔軟な設定が可能な選果機が必要です。

【外観選別】梨の見た目の重要性

梨の等級は、大きさだけでなく、外観によっても厳密に分けられます。梨の皮には傷や病害が目立ちやすく、これらの外見的な欠陥が市場価格に大きく影響します。カラーチャートを使った色選別や、傷・病害を自動で検出できる機能を備えた選果機を導入することで、秀品の梨を効率的に選別し、ブランド価値を高めることができます。

梨と内部障害

  • 水浸状果肉
    水浸状果肉(水腐れ)
    果肉が水分を過剰に含んでしまい、内部が水っぽくなる現象です。これは梨が収穫後に適切に管理されない場合に発生しやすい障害です。
    引用元:https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/63952/20180622techno.pdf
  • コルク化
    コルク化(石細胞)
    梨の果肉が木質化してコルクのように硬くなる現象です。これは栄養不良や病害などによって引き起こされ、梨が十分に成長しない場合に発生します。
    引用元:http://www.kukinashi.jp/gaityuu/shingusare/index.html
  • 果心部腐敗
    果心部腐敗(芯腐れ)
    梨の芯の部分が腐敗する現象で、主に貯蔵中に発生します。湿気が高い環境や低温での長期保存が原因となることが多いです。
    引用元:https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/63952/20180622techno.pdf

内部障害のある梨は、市場での評価が著しく下がり、消費者からの信頼も低下します。そのため、梨農家にとっては、内部障害を早期に発見し、選果時にしっかりと排除することが重要です。光センサー搭載の選果機を使用することで、内部品質を細かくチェックし、梨の品質向上を図ることが可能です。

梨を選別できる選果機

※Google検索で「選果機」と検索し、検索結果10ページ内に出てきた会社のうち、公式サイトで選果機の販売が確認できた19社を調査。その中で光センサーを使用した選果機をピックアップしています(2021年7月時点)

その中から梨の選別に対応していることが公式サイトで確認できた7種をご紹介します。

【PR】三井金属計測機工株式会社

良いものだけをすばやく選別。障害果の検出も可能

SMART-SELECTOR バケット式簡易選果システム

QSCOPE-SELECTOR バケット式簡易選果システム

三井金属計測機工株式会社公式HP
(https://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mkit/business/seika_selector.html)

特徴
  • 自動供給機で省人化
  • 高精度センサー搭載
  • オプションが豊富
検査項目

糖度・酸度・熟度・内部障害・大きさ

選果できる果物の数 10,800個/h
選果対象 ・みかん・りんご・柿・桃・キウイ・マンゴー・トマト/ミニトマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
4,760~5,978×950×860(mm)

公式サイトで
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ヤンマー

透過型の光センサを搭載し、高精度・高能力な選果を実現!

透過型光センサ搭載連続選果機ひかり庵

透過型光センサ搭載連続選果機ひかり庵

ヤンマー公式HP
(https://www.yanmar.com/jp/agri/products/vegetable/fruit_grader/hikarian/)

特徴
  • 果実の内部全体の情報を高精度に検出
  • 上から計測で、大きさを選別
  • 家庭用電源でOK
検査項目

糖度・酸度・熟度・内部障害・大きさ・色・外観

選果できる果物の数 10,800個/h
選果対象 ・りんご・桃・トマト/ミニトマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
2,140×1,800×1,375(mm)~

公式サイトで
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シブヤ精機

内部の熟度などを外から判定

内部品質センサ 近赤外線透過光方式

シブヤ精機
引用元:シブヤ精機
https://www.shibuya-sss.co.jp/product/grd02.html

特徴
         
  • 果実に照射した近赤外線の透過光を分析、内部状態を計測
  • 自動校正機能つきで安定した計測が可能
  • 打音波形解析方式ではスイカ内部の熟度や空洞、ウルミなどを判定できる
検査項目 糖度・酸度・内部障害・大きさ・色・外観
選果できる果物の数 不明
選果対象 ・みかん・りんご・柿・桃・スイカ・マンゴー・トマト/ミニトマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
不明

公式サイトで
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近江度量衡

柑橘・落葉果実・トマトなどの農産物を選別

Rollerstar

ローラースター

近江度量衡公式HP
(http://ns.omiscale.co.jp/products/sorting_system_id20.html)

特徴
  • 外観・内部品質・重量など等階級判定
  • 多様なサイズに適用可能
  • 果実にやさしい独自の整列コンベア
検査項目 糖度・酸度・大きさ・色・外観
選果できる果物の数 最大16個/秒
選果対象 ・みかん・りんご・柿・桃・キウイ・さくらんぼ・ブドウ・トマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
オーダーメイド対応可能

公式サイトで
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ニレコ

確かな信頼、優れた技術

近赤外分光式内部品質センサ Imes10

近赤外分光式内部品質センサ Imes10
引用元:ニレコ
https://www.nireco.jp/product/agricultural/internal-sensor/imes10.html

特徴
  • 高速測定
  • メンテナンス作業が容易
  • 非破壊検査で複数の内部情報を一括計測
検査項目 糖度・酸度・大きさ・色・外観
選果できる果物の数 毎秒最大10個
選果対象 ・みかん・桃・トマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
不明

公式サイトで
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日本協同企画

イタマーズ万能選果機

イタマーズ万能選果機
引用元:NKK(日本共同企画株式会社)
https://nkk-gr.com/service/service01/marunaga/post-284/

特徴
  • カメラと糖度計で丸い果物から長物野菜まで幅広く対応
  • ベルトが独立して稼働し様々な果菜の選別が可能
  • 自動箱詰め方式を採用して傷みを防ぎながら作業を効率化
  • シンプルな機構で故障リスクやメンテナンス負担を軽減
  • 作業の属人性を改善しつつランニングコストの削減も追求
検査項目 糖度・内部障害・大きさ・色・外観
選果できる果物の数 不明
選果対象 ・りんご・桃・マンゴー・トマト/ミニトマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
不明

公式サイトで
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雑賀技術研究所

青果物のブランド化・付加価値UP

アグリセンサー AGR-14

アグリセンサー AGR-14

雑賀技術研究所公式HP
(https://www.saika.or.jp/sensor/lineup.html)

特徴
  • 高速で安定した測定精度
  • 最大10項目まで同時に測定可
  • 機能性成分検査も可能
検査項目 糖度・内部障害
選果できる果物の数 不明
選果対象 ・りんご・柿・桃・トマト
機械サイズ
(幅×奥行×高さ)
不明

公式サイトで
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梨を選別する選果機を選ぶ際の注意点

梨を選別する選果機を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

サイズを選別できる

梨はりんごなどと同じく、まずはサイズによって選別をします。方法としては、5キロの段ボール箱に何個の梨が入るかで大きさを選別。12玉であれば5キロの箱に12個入る大きさで、20玉よりサイズが大きい梨です。JA庄内みどりでは、9玉と超巨大サイズの梨を6Lとして規格設定しています。

サイズの選別は計量器などで重量を測って行うのが一般的です。サイズでの選別が、梨の選果機に1番必要な機能になります。

外観を選別できる

梨は大きさ以外に外観で等級を分けます。具体的には色、形状、病害虫や外傷の有無などで選別。

例えば形状が良好で病害虫や外傷が無いものの中から、色が規格範囲内であるものを秀品と呼び最上級の等級を与えられます。

外観の選別は目視での確認で行い、色などはカラーチャートと呼ばれる色を比較する表を見ながら分けていきます。外観から選別できる選果機があれば、作業負担は大幅に軽減できるでしょう。

内部を検査できる

梨の場合、内部を検査できる選果機を導入しているところは、まだまだ少ないのが現状です。しかし、梨をブランド化して付加価値をつけていくには、梨の糖度や酸度を確認することが重要です。

そこでそんなニーズに応え、小型の光センサーで、梨の内部の糖度、酸度、熟度などを、梨を切ることなく検査して選別できる、非破壊検査ができる選果機が登場しています。

内部情報を検査できる選果機を使えば、梨にとって大事な糖度と酸度のバランスを具体的な数値などを使ってアピールすることが可能です。

選果機を選ぶのであれば、梨内部の状態を検査できる選果機もあるということを知っておきましょう。

梨用の選果機の導入事例

梨の産地として知られる茨城県下妻市のJA常陸ひかり下妻梨第一共同選果場では2016年から光センサーを利用した選果機を導入しています。

同選果場では光センサー王式の選果システムにより糖度や内部の果肉障害の有無を正確に判断できるようになり、「秀・優・良」の等級分けが容易になりました。

参照元:産経新聞 https://www.sankei.com/article/20160728-SEOVUWGTMJP4ZHCYAOTX3I2NVY/

まとめ

梨の選別は特に小規模農家においては、一つひとつを音声型計量器などでサイズを簡易的な選別しているのが実態です。また外観については、目視とカラーチャートを利用。多くの梨農園にとって、選果は大きな負担となっています。

梨の味の決め手である酸度と糖度のバランスは光センサー式でない限り判別することは困難です。自分で作った梨の品質を保証してブランド化をしていくには、今後糖度や酸度などの情報を数値として正確に把握できる光センサー式選果機も視野に入ってくるかもしれません。

内部品質で分ける
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