りんごは消費者にとって人気のある果物であり、外観や内部品質が評価に大きく影響します。特に、糖度や酸度のバランスが重要視されるため、りんごの選果では高精度な内部品質検査が求められます。光センサーを搭載した選果機を使用することで、りんごを傷つけることなく内部の品質を正確に測定し、高品質なりんごを安定供給することが可能です。
このページでは、りんごの選果に対応した最新の選果機の選び方や、選果機の導入がどのように品質向上や作業効率の改善に寄与するかを詳しく解説します。
りんごの選別には、他の果物とは異なる基準があり、それに対応した選果機を選ぶことが重要です。以下に、りんごの選別に特化した選果機を選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。
りんごの大きさや形状は品種によって異なり、サイズが統一されていることで市場価値が向上します。選果機にはりんごの重量を正確に測定し、均一なサイズに分ける機能が求められます。均一なサイズのりんごを供給することで、消費者からの評価も高まります。
りんごの外観、特に色や傷の有無は消費者にとって重要な要素です。選果機には、りんごの色ムラや傷を正確に検出できるカメラやセンサーが必要です。色や傷を正確に検出し、品質の高いりんごのみを選別することで、商品の価値向上に寄与します。
りんごの内部品質を維持するためには、糖度や酸度の検査だけでなく、内部障害の発見が重要です。光センサーを活用した選果機を使用することで、内部障害を持つりんごを事前に排除し、消費者へ高品質なりんごを提供することが可能です。
※Google検索で「選果機」と検索し、検索結果10ページ内に出てきた会社のうち、公式サイトで選果機の販売が確認できた19社を調査。その中で光センサーを使用した選果機をピックアップしています(2021年7月時点)
さらに、その中からりんごの選別に対応していることが公式サイトで確認できた6種をご紹介します。
三井金属計測機工株式会社公式HP
https://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mkit/business/seika_selector.html
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 |
糖度・熟度・蜜・内部障害・サイズ |
| 選果できる果物の数 | 10,800個/h |
| 選果対象 | りんご・みかん・桃・キウイ・柿・梨・トマト/ミニトマト |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
4,760~5,978×950×860(mm) |
近江度量衡公式HP
http://ns.omiscale.co.jp/products/sorting_system_id20.html
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 | 重量・サイズ・糖度・酸度・水分量など |
| 選果できる果物の数 | 最大16個/秒 |
| 選果対象 | 柑橘・落葉果実・トマト |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
オーダーメイド対応可能 |
雑賀技術研究所公式HP
https://www.saika.or.jp/sensor/lineup.html
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 | 糖度・内部障害 |
| 選果できる果物の数 | 不明 |
| 選果対象 | りんご・梨・柿・桃・トマト |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
不明 |
三巧技研株式会社公式HP
https://www.sanko-giken.com/sw2100
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 | 重量 |
| 選果できる果物の数 | 4,000~10,800個/h |
| 選果対象 | 落葉果樹・トマトなど |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
2,400×410×1000(mm)~ |
宝計機製作所公式HP
https://www.takara-scale.co.jp/products/agriculture/sorting-machine/bunta2.htm
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 | 重量 |
| 選果できる果物の数 | 不明 |
| 選果対象 | 中型果物・桃・梨・トマトなど |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
330×425×108(mm) |
ヤンマー公式HP
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/vegetable/fruit_grader/hikarian/
| 特徴 |
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|---|---|
| 検査項目 |
糖度・酸度・熟度・内部障害・サイズ |
| 選果できる果物の数 | 10,800個/h |
| 選果対象 | 桃・リンゴ・梨・トマト |
| 機械サイズ (幅×奥行×高さ) |
2,140×1,800×1,375(mm)~ |
りんごを選別する選果機を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
りんごはまずはサイズによって選別をします。単純に一つひとつの大きさを選別するのではなく、5キロの段ボール箱に何個のりんごが入るかで出荷するケースが一般的。単位は玉を使い、例えば、12玉というのは5キロの箱に12個入る大きさで、20玉より大きいサイズのりんごです。
基本的にはサイズによって単価が変わるため、りんごの選果機には、最低限サイズでの選別が必要です。
りんごには大きさ以外に数多くの選別方法があり、産地によって等級などがわかれています。
形、重さ、着色の割合、光沢の他に日焼けやキズにツル割れなどが選別項目です。選別はかつて、ベテラン生産者などによる目視と経験を頼りに行っていましたが、高齢化や人手不足などもあり、最近では機械に頼った選別が増えてきました。
カメラで外観をデータに基づいて判別する機能があれば、選別にかかる労力を大幅に軽減してくれるので、その重要性はさらに増してくるでしょう。
ベテラン生産者になると、りんごを持っただけでその中身の状態までわかると言います。
そこまでのベテランでない場合は、サンプリングをしてりんごを切って果汁によって糖度や酸度、あるいは中の状態を確認することもできます。しかし、選果機事情は大きく変わりました。
光センサーなどを使うことにより、りんご内部の糖度、酸度、熟度などを、りんごを切ることなく非破壊検査をして選別ができる選果機が登場しています。中には蜜の状態まで確認できる選果機も。
内部情報を検査できる選果機であれば、「蜜入り」や「糖度〇%以上」などと、アピールして差別化が可能です。選果機を選ぶのであれば、りんご内部の状態を検査できる選果機も視野に入れましょう。
長野県のJA中野市の取り組みですが、外観と内部センサーを搭載した選果機を導入して、秋映、シナノゴールド及びサンふじの3種のりんごで上位品をブランディングして販売を開始。
【陽だまり】というブランド名で選別して出荷したところ、単価がキロ当たり35円ほどアップした事例があります。
参照元:花むすび(中野市農業協同組合)[pdf] https://www.ja-nakanoshi.iijan.or.jp/about/pr_magazine/docs/2016_03_No.132.pdf
りんごの選別は、サイズ・重量を簡易的な選別機で実施して、それと併用しての目視による選別が主流。しかし、りんごは他の果物と比べても外観による選別項目が多く、その負担は大きいです。
また、りんごの内部の状態を把握するのはさらにハードルが上がります。自信をもって、自分のりんごをブランディングしていくには内部の品質もチェックできる光センサー式選果機も有力な選択肢となるのではないでしょうか。