選果機は果実や果菜の選別方法の違いにより大きく分けて3つの種類に分けられます。また、内部品質・重量・サイズで分ける方法の他に、最近ではAIシステムを使った選果機も登場しました。それぞれの選果機ができることの違いに着目して、解説していきます。
糖度や酸度といった果物内部の品質を測る選果機は、主に光センサーを利用してつくられています。近赤外線を当て、果物を透過した光を分析して計測するため非破壊で検査できるのが利点です。
計測できるのは糖度、酸度、熟度の他、内部障害など。メーカーによっては内部の他、最大果径、外部のキズや色の測定も同時に計測できる選果機もあります。
最近は小規模農家向けの小型の光センサー式選果機も登場して注目を集めています。
重量選果機は重さを計測して果実などを選別する機械です。音声で重量を伝えてくれる単純な秤の形のものから、コンベアベルトなどの搬送ラインの下に電子秤を設置して自動で重量を計測、重量に応じて機械が振り分ける自動選果機などもあります。
重さによる選別が基本なので、外観などは別の方法で確認する必要があります。また、内部の品質は確認できませんが、比較的安価な選別機もあるので導入コストを低めに抑えられるのが特徴です。
サイズ選別タイプの選果機は、穴やスキマのサイズを設定して、その間に果実を通すことで選別します。シンプルな仕組みで使いやすいのが特徴です。
サイズ選別タイプ選果機の主流は「ドラム式・ローラー式・ベルト式・プレート式」など4つ。形が一定ではない人参やじゃがいもなどの選別にはローラー式、精度の高い選別なら転がりを抑えるプレート式など、果実に応じたタイプの選果機を選ぶ必要があります。
AI選果機はコンピューターを搭載した選果機のことで、まだ数は少ないですが次世代の選果機として期待を集めています。AIが設定したプログラムや蓄積したデータをもとに、自動で果実や果菜を選別するテクノロジーを駆使した選果機です。
CCDカメラによる画像処理により色や形状、表面のキズなどを判断するだけではなく、果実の糖度や酸度のチェック、内部の腐敗、なども自動で測定し選別できます。
手選別機は、人が目視で傷のある果物などを分けるための選果機です。果物を作業者の前に運び、スムーズな選別ができるようサポートします。「作業者に合わせてスピード調整ができる」「果物を自転させられる」などの機能があるものを指します。